90歳の母(卒寿)

おばあちゃん旅行関係

軽い認知症を患っている母ですが、一見まともに思えます。

その母もこの3月で90歳になりました。満で90なので、本当は去年が卒寿だったのですが。

 

 

毎日デイサービスに行ってくれているので、こちらは安心して仕事や旅行ができます。

ところが、値上げラッシュやいろんな変化も伴い、運動強化などでデイ料金も値上げ。

多少の値上げは仕方ないのですが、それによってポイント数が変わってくるみたいです。

値段が上がるだけでなく、サービスの利用できる日数まで減ってしまうのです。

通常の精神状態であれば、一日家で過ごすことは可能ですが、軽いとはいえ認知症の母には一日部屋でじっとしておくことなんてできません。

今までは、毎週日曜日と月一回の平日にデイを休み、どこかへ連れて行っていたのですがこれからは平日の月二回、もしくは3回母のケアが必要になります。

それでも、家庭で認知症の家族と暮らしている方たちに比べれば、とんでもなくありがたいことなのですけれど。

少なくとも、母はデイサービスが大好きで毎日楽しんでいますので、デイのない日は自分がのけものにされていると悪い考えをおこします。

毎日、きれいに塗り絵をします。

塗り絵

みんなが行っているのになんで自分はいけないんだ!ということです。

気を紛らすためには、買い物に連れて行ってお風呂に入れて・・・と時間をつぶさなければなりません。

認知症になる方が多いということは、ある意味人間の限界なのかもしれませんね。

医療が進歩して身体は健康を保つことができても、脳はそうはいきません。

それが自然の摂理かもしれません。医療の進歩を喜んでばかりはいられないのかもと思ったりします。

50年以上たって孫ができて思い出したことがあります。

私が子供のころ、おばあちゃんにしてもらったこと。

毎月、幼少のころから雑誌を送ってくれていたのです。

幼稚園・小学一年生 など。

読書

毎月、それを楽しみにしていましたし、おかげで想像力がたくましく本好きになりました。

それを、いまはおばあちゃんへの感謝の気持ちを込めて、孫に送っています。

恩返しの意味も含め今頃になって思い出したことへの反省もこめ、単なる自己満足ですが孫へのプレゼントです。

元気で惜しまれてなくなるのは良いですが、家族の負担になってしまうのは考えてしまいます。

母は、まだ負担というほどではないですが、認知症の大変さは嫌というほど見てきています。

脳が衰えるのが先か、身体が衰えるのが先かはわかりませんが、あまり長生きを望みたいとは思いません。

自然の摂理・・身体からはどんどん水分がなくなっていくのを今現在でも感じています。

どれだけ筋肉を鍛えても、水分はなくなっていくのです。

樹木のように枯れていく・・・人間も生物なのです。

枯れ木

そろそろ、自分の終活を始めなければいけないと日々感じています。

少しずつですが、あちこち身体にガタが来ているのを感じます。

あと30年、母のように足腰健康でいられるのでしょうか・・・病気もせずにいられるのでしょうか

4月には、妹と母と三人で最後の旅行に行こうかと思います。

さっさと歩けるといっても、やはり90歳。私たちのようにはいきませんし、トイレなどのことを考えても公共交通機関を利用するのは難しいので、車での旅行になります。

携帯トイレも購入したので、準備万端です。90歳は卒寿ですよね。卒寿のお祝い旅行・・・楽しみです。