和歌山県 高野山に行ってきました。
大門に始まって奥の院まで歩きました。
大門 高野山の総門であり、結界のシンボル。左右には金剛力士像が安置されています。
大門付近は眺望も良く、四国や淡路の山々が見えることもあります。
何もないただの大きな門ですが、ここから出発する価値はあります。
そして壇上伽藍 高野山の二大聖地の一つ 弘法大師が 真言密教の根本道場を開くにあたり 最初に整備に着手した場所です。
境内には、根本大塔 金堂など19の建造物が並びます。
端から端まで歩いてもおおよそ5 km ほどなので、周りの景色を見ながらゆったりと散策できました。
中でも金剛峯寺は世界遺産に登録されていて、高野山真言宗の総本山、高野山全体の総務が行われており住職には高野山真言宗官長が就任するしきたりになっています。
国内最大級の石庭 蟠龍庭(ばんりゅうてい)や狩野派の襖絵など見所が多数あります。
拝観料は500円です。
奥の院では、戦国武将の墓や国内の有名企業や、歌舞伎役者など、様々な方が眠っておられました。
ひんやりとした空間で、とても気持ちの落ち着く場所でした。
奥の院では壇上伽藍と共に高野山の二大聖地 一の橋から約2 km の山道には約20万基を超える諸大名の墓石や 記念碑慰霊碑 の数々が 樹齢約700年の杉木立の中に立ち並んでいます。
御廟橋(ごびょうばし) より先は聖域であり 写真撮影は禁止。
橋の手前で服装を正し、一礼して渡りましょう。
大門から奥の院までの1/3程度のところに濱田屋さんがあります。通りからは、右に少し入ったところなので少しわかりにくいかもしれませんが、探してくださいね。
三浦春馬が日本製で紹介しているごま豆腐のお店。濱田屋は、明治初期から中期頃豆腐店として創業昭和30年代までは、山内の寺院の食事用や 高野豆腐製造用の木綿豆腐を作っていたけれど 高野山で高野豆腐は作られなくなったのを機に、ごま豆腐を作るようになりました。
高野山の胡麻豆腐は胡麻 本葛 水 だけで作られ味を付けるような調味料の類は一切使われていないそうです。
それだけ? と春馬も驚きの声を上げたとのこと。
高野山七弁天と言って、7つの弁天様が祀られていますちょうどその裏に、その一つ圓山弁財天様がお祀りされていて、その素晴らしいお水で胡麻豆腐作りをしているそうです。
この日はまだコロナの影響があって、中での食事が出来なかったのがとても残念なのですが、小さな胡麻豆腐を購入して持ち帰ることにしました。
ごまと本葛と水だけにしては、とっても甘く市販のごま豆腐とは違ったとても優しく美味しい味わいで、初めて食べたごま豆腐でした 。とても、感激しましたよ。
出来立てが一番美味しいから、日持ちするようなものは作りたくない という三代目の教えを今も守り続けているそうです。
「濱田屋の胡麻豆腐を食べていただけるのには一生に一回だけかもしれません。
ですから、心を込めた胡麻豆腐をお出しするのが高野山の豆腐屋の使命ではないかと思うんです。そのためには、とにかく良い材料であること そして 心を込めて手間をかけて、丁寧に作ることそれしかありません。」
おかみの言葉です。
聖なる土地の長い歴史の中で洗練されてきた食文化。
そんな空気に少し触れられている、みのりある時を過ごすことができました 。
日本製がなければ、知る由もなかった経験をしました。